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双子座ピアニストは二重人格?

Izumiko Aoyagi

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784276211889
ISBN 10 : 4276211883
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2004
Japan

Product Description

1990年ごろから積極的に執筆活動を開始、99年『翼のはえた指―評伝安川加壽子』で吉田秀和賞を受賞した現役ピアニスト青柳いづみこ氏は、現在朝日新聞書評欄も担当、その的確な批評で音楽ファンの間に大きな話題となっている。本書は、青柳氏による初の音楽エッセイ集。エッセイというより音楽論集といえる内容の充実した読み物である。これまで様々な媒体に執筆した原稿をテーマ別に7章に分け、1冊にまとめたもの。日々演奏家として作品に対峙し考えていなくては導き出せない深い分析と、鋭い感性から生み出される洞察力に満ちた表現がみごとである。

青柳いづみこ著『双子座ピアニストは二重人格? ――音をつづり、言葉を奏でる』

青柳の二十年間にわたる執筆からよりすぐった文章をまとめたベスト音楽エッセイ集。
師 安川加壽子の評伝(『翼のはえた指』白水社)で吉田秀和賞を受賞し、現在(2004.11.)朝日新聞書評委員をつとめる、その一方でピアニストでもある著者。演奏と文筆という「二つ」の領域を行き来する体験があってこそ見えてくる鋭い視点がつづられています。


私のなかの「二つ」   
  ピアノとエクスタシー
私がピアノをやめるとき
図書館で見たドビュッシーの素顔
二つのフランス
仮面のある風景
コラム「弦が切れた!」
ドビュッシーのなかの「二つ」  
  ドビュッシーのなかの「二つ」
もし、ドビュッシーがジイドだったら?
ピアノで描くドビュッシーの光と影
ワーグナーとドビュッシー
《ペレアスとメリザンド》
コラム「感覚指数」
ピアニスト的作曲家論  
  モーツァルトとの出会い
おとぎばなしと《魔笛》――グリム、エッシャー、モーツァルト
ピアニシモの秘密――マーラーとドビュッシー
劣等生のサティ
ニュートラルなシューベルト
ドイツの黒い森 ブラームス
シューマンのジレンマ
コラム「楽器の顔」

音楽の風景
  あぶない鏡の幻想
    ――ドビュッシーと《アッシャー家の崩壊》をめぐって
一八九〇年の青春――ドビュッシーとパリの詩人たち
パリの街、セーヌは流れる
コメディア・デッラルテ(イタリア喜劇)と音楽
    ――じとじととからからのお話
水の女
ドビュッシーとラヴェルの話
コラム「カメラマン」
大いに飲み、食べ、語る
  酒は涙かためいきか……
食の審美眼
フランス音楽のエスプリ
マルセイユの思い出
ニースの桃の夢――マルセイユと南フランス
コラム「ネルの思い出」
ピアニスト的演奏論
  キャンセルする天才、しない天才
    ――アルゲリッチとラローチャ
双頭の女神ヤヌス――ポリーニとミケランジェリ
マニエってるミケランジェリがドビュッシーを弾くと……
神の国の序列――『グルダの真実』を読んで
作曲家系ピアニストの演奏は、なぜ面白いのか?
コラム「無駄毛再考」
演奏することと書くこと
  批評の暴力
批評の諸問題
安川加壽子先生の評伝を書き終えて
書評とコンサート評
演奏することと書くこと

Content Description

目次 : ■私のなかの「二つ」 / ピアノとエクスタシー / 私がピアノをやめるとき / 図書館で見たドビュッシーの素顔 / 二つのフランス / 仮面のある風景 / コラム「弦がきれた!」 / ■ドビュッシーのなかの「二つ」 / もし、ドビュッシーがジイドだったら ? / ピアノで描くドビュッシーの光と影 / ワーグナーとドビュッシー / ペレアスとメリザンド / コラム「感覚指数」 / ■ピアニスト的作曲家論 / モーツァルトとの出会い / おとぎばなしと《魔笛》〜グリム、エッシャー、モーツァルト / ピアニシモの秘密〜マーラーとドビュッシー / 劣等生のサティ / ニュートラルなシューベルト / ドイツの黒い森 ブラームス / シューマンのジレンマ / コラム「楽器の顔」 / ■音楽の背景 / あぶない鏡の幻想〜ドビュッシーとアッシャー家の崩壊をめぐって / 1980年の青春〜ドビュッシーとパリの詩人たち / パリの街、セーヌは流れる / コメディア・デッラルテ(イタリア喜劇)と音楽〜じとじととからからのお話 / 水の女 / ドビュッシーとラヴェルの話 / コラム「カメラマン」 / ■大いに飲み、食べ、語る / 酒は涙かためいきか / 食の審美眼 / フランス音楽のエスプリ / マルセイユの思い出 / ニースの桃の夢〜マルセイユと南フランス / コラム「ネルの思い出」 / ■ピアニスト的演奏論 / キャンセルする天才、しない天才〜アルゲリッチとラローチャ / 双頭の女神ヤヌス〜ポリーニとミケランジェリ / マニエってるミケランジェリがドビュッシーを弾くと / 神の国の序列〜『グルダの真実』を読んで / 作曲家系ピアニストの演奏は、なぜ面白いのか? / コラム「無駄毛再考」 / ■演奏することと書くこと / 批評の暴力 / 批評の諸問題 / 安川加寿子先生の評伝を書き終えて / 書評とコンサート評 / 演奏することと書くこと / あとがき

【著者紹介】
青柳いづみこ : ピアニスト・文筆家。安川加寿子、ピエール・バルビゼの各氏に師事。マルセイユ音楽院首席卒業。東京芸術大学大学院博士課程修了。1989年、論文『ドビュッシーと世紀末の美学』により、フランス音楽の分野で初の学術博士号。1990年、文化庁芸術祭賞。1989〜2000年、一連のコンサート『ドビュッシー・シリーズ』を開催。演奏と文筆の双方で活躍しており、5枚のCDはすべて『レコード芸術』誌で特選盤となるほか、師安川加寿子の評伝『翼のはえた指』(白水社)で第9回吉田秀和賞、『青柳瑞穂の生涯』(新潮社)で第49回日本エッセイストクラブ賞を受賞。大阪音楽大学教授。2002年4月より朝日新聞書評委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • マリモン

    大好きな青柳さんのエッセイ。知的、端的、しかしどこか退廃の香りもしてムフフなのです。今回は研究されているドビュッシーについてかなりページを割いています。専門的な用語なども多いので、音楽教育を受けた方はより楽しめる内容かと思います。南仏留学時代のキラキラした日常が素敵。

  • Robbie

    中村紘子さんのエッセイが優等生だとしたら、青柳さんの文章は知的ながらもアウトローなイメージ。ユニークで好きです。ピアニストならではのものの見方が的確に表現されていて、一般のひとが読むよりはピアノ学習者や経験者におすすめ。少年とクロイツェル・ソナタを演奏したときに得た満足感を紹介したエピソードはなるほどと思った。

  • 横丁の隠居

    素人にも楽しめる軽い語り口の好著である。面白かった。

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